【インタビュー】TWIGY、10年ぶりの新作を手土産にカムバック!レジェンドが回想する過去・現在・未来
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【インタビュー】TWIGY、10年ぶりの新作を手土産にカムバック!レジェンドが回想する過去・現在・未来

ラッパーのTWIGYが約10年ぶり通算8枚目のアルバム『WAKING LIFE』を発表した。OLIVE OILやMURO、D.O、SYZZZY SYZZZAら旧知の面々に加え、RIOやFogといった新たなコネクションが加わった充実の全10曲。

10年というブランクを感じさせない本作のリリースを前にTWIGY本人に話を訊くチャンスを得た。この10年が彼にとってどのようなものだったのか、そして『WAKING LIFE』を起点にどんな地図を描こうとしているのか、それらを直接伺ってみようと思う。

また10月1日(金)には青山蜂にて本作のリスニングパーティー「TWIGY NEW ALBUM "WAKING LIFE" Listening Party」が開催。TWIGYのエクスクルーシブなライブセットに加え、YOU THE ROCK★やVIKN、PEVIS+DJ KENBEATらのショーケース、DJ QUIETSTORM、U-LEEによるDJが楽しめる特別なイベントになりそうだ。

チケットは電子チケットサービス、ZAIKO限定で購入可能。ZAIKOでのチケット販売は旧来のチケット販売サービスとは違い、インディペンデントなアーティストが自分たちでチケットを販売、よりアーティストサイドにバリューの高い仕組みが取られている。ぜひZAIKOを通して10月1日の青山蜂を体験してもらいたい。

取材・構成:高橋圭太
撮影:TAKUYA INOUE

- この半年で拠点を福岡からふたたび東京に戻したとのことで、まずはここ数年の実生活のお話からお訊きできればと思っています。どうでしょう、ひさびさの東京での生活は。

前に住んでたあたりはだいぶ様変わりしてるね。よく行ってた公園はあまり変わってなかったからちょっとホッとしたけど。とはいえコロナでひとも少ないし、昔とはいろんな意味で変化があったんじゃないかな。ただ、自分自身はコロナ前とさして変わらない生活かもしれない。逆にもっとクリエイティブになれたし、縛りや制約があるぶん、新しいアイデアも生まれたし。だからあんまりマイナスには捉えていないですね。でもライブがなかなかできないのはちょっとね。ほかのアーティストもそうだと思うけど、それは普通にストレス。だからこそ、いまオレができる楽しいことをやれたらいいなと思ってますけど。

- その一環としてアルバム『WAKING LIFE』のリリースがありますね。リリースには紆余曲折ありましたが、作品の発表を前に率直な感想を教えてください。

やっと出せたなって感じ。もともとはクラウドファンディングでアルバムを作ろうって話が持ち上がって、自分も“やりましょう”となってはじまったプロジェクトだったんだけど、立ち上げのひとともトラブルがあって、オレ自身も病気をしたりして、それでストップしてしまった。それがスタートから3年も経ってしまった理由。自分も福岡から東京に戻って、近しい人間にもサポートしてもらって、やっとリリースに漕ぎつけられたって感じですね。

- ではリリースが決まったいま、解放感というか、ひと段落ついたなという感じがある?

解放感はないかもね。これからこのアルバムでライブやったり、MVを作ったり、そういうのはまだこれからスタートするからさ。全然解放されてない(笑)。

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- ちなみに東京へ拠点を戻したことにはどんな経緯があったんでしょう。

うーん……なんでだろう(笑)。でもいろいろ考えるところはあって。いまの自分に欠けてるものが、それがなにかわからないけどあったんだ。それを埋めに戻ってきた、みたいなところはあって。

- 東京に住むのは何年ぶり?

住むのは8〜9年ぶりとかかな。2012年に福岡に移ったから。

- 前作『Blue Thought』が出た直後ですね。まさにアルバムのリリースとともにバックアゲインしてきたと。福岡時代にリリースした、プロデューサーのMoitoさんとのミニアルバム『Suck My Trap』を挟んで、約10年ぶりのフルアルバムとなるわけですが、音源の完パケ自体はいつごろだったんでしょうか。

えっとね、ちょうど3年前ぐらい。そのころには8割くらいできあがっていた感じですね。

- ではここ最近はその残り2割を埋める作業だったと。

そうだね。音をフィックスする作業だったりを。あと、“DREAM”は最初は別のトラックでやってたんだよね。でもそのデータが飛んじゃったらしくて、しかも復旧できず再現もむずかしいと。それで困って現9SARI、元えん突レコーディングスの小林(政広)くんに相談して。そうしたらGATTEM(LORD 8ERZ)を紹介してくれたんだよね。だからあの曲は最初とは全然違う形になってて。それも今となってはおもしろい経験だった。

- なるほど。アルバムをいま改めて聴いてみて、TWIGYさん自身はどんなアルバムだと自己分析しますか?

なんか、不思議な......まぁ聴いてるひとにとってはキャリア中ずっと不思議な感じだったかもしれないけど(笑)、オレにとっても今回の作品は不思議なアルバムで。

- そのあたり深堀りさせてください。本作において全体を通底するテーマ、コンセプトみたいなものは設定されてたんでしょうか?

これはアルバムを作るたびに思うことなんだけど、やっぱり最初に頭で思い描いたものとは変わってきちゃうんだよね。『Blue Thought』を作り終わって、自分としてはラップとしてやりたいことがなくなってたっていうか、やり尽くした感じがあった。ラップにして言いたいことがなかったんだよね。言いたいことはあるんだけど、それをリリックにして音楽にするっていうこと自体に興味を失ってた。

だからはっきり言って『Suck My Trap』なんかは実験的で、これまでみたく“アルバムを作るぞ”っていうような力の入れ方をせずに、それこそミックステープの感覚だったり、フリースタイルみたいな感じで作った曲たちだった。というか、当時はそういった作り方でしかラップをおもしろいと思えなくて。それよりもネオソウル的なものに興味があって、そういう方向性で歌を作ってた。そっちのほうが表現方法がおもしろかったりして。で、それをバンドでやりたいなと思って挑戦はしたけど、なかなかうまくいかなかった。

そのあとはしばらく音楽から遠ざかってた時期もあったんだけど、福岡でYelladigosとかが出てきた時期で、彼らのスタジオにオレも遊びに行ったりしたんだよね。たまにレコーディングしたりもしたんだけど、彼らはみんなやる気なわけ。そこにいるやる気ねえヤツはオレだけで(笑)。そういう熱みたいなものにいい具合に触発されて、また書きだした。だから今回のアルバムの曲はちょうどそのときにダーって一気に書き上げた感じですね。

- 若いバイブスに感化された部分もあったと。

そう。Yelladigosに限らず、やっぱ福岡はいっぱいミュージシャンがいるし、それ以外にもアートをするひとが多くって。海もキレイだし、そういう環境にいることで自分の表現自体も重くならずに昇華できるようになっていった気がする。自分と音楽とヒップホップの距離感が自然なものになっていったというか。

これはあんまり話したくなかったけど……『Blue Thought』をやってたときに自分は精神的に壊れてしまっていたと思う。ちょっと限界だった、音楽をやることが。だからあの作品を最後のアルバムにしようと思ってたんだよね。だから制作が終わったら福岡に行こう、と。あっちには仲間もいたし、ちょっと休もうかなって。休むというより、スピードを緩めるくらいの感じかな。そうしないと新しいことなんてとても考えられなかったし、スピードを落とさなかったら音楽に対して楽しんだり感謝できなくなってしまってたんじゃないかな。でもすこし休んで、ふと若い子たちがヒップホップの新しいやり方を模索しながらやってるのを見て、そこにだいぶ感化されたというか。

- 『Blue Thought』はラストアルバムという気持ちで作っていたんですね。それって当時のインタビューなどで明言されてましたか?

いや、言ってないと思う。インタビュー自体もやってなかった気がするし。でも作る前から決めてたんですよ。“もうこれで終わり”みたいな。

- なるほど。そこから時間をかけて復調していくと。音楽をふたたびやることがある種のヒーリングになったのかもしれません。

すごくあると思う。いろんなことを再確認できたし、新しい発見もあったんじゃないかな。

- では今回のアルバムの制作期間でいちばんの発見はなんでしょう。

もう昔の話であまり思い出せないな(笑)。でも今回は(ビートメイカーでYelladigosのメンバーでもある)Fogが全面的に手伝ってくれて。彼がすごくいい仕事をしてくれたなと思ってますね。センスがいい。すごく刺激になったし、彼のおかげで生まれたアイデアがいくつもある。

- FogさんをはじめYelladigosの面々と共通言語は多くある?

どうだろうな。でもPEAVISとはUSトラップの新譜の話はよくしますね。いろいろ詳しいから。Yung Pinchとかは彼に教えてもらった。

- TWIGYさんはつねに最新の新譜をチェックしてるっていうイメージがありますね。ある意味で軽やかというか。アルバム『SEVEN DIMENSIONS』などで顕著なように、サウスのサウンドを日本でいちはやく吸収して音源としてアウトプットしていた最初期のアーティストだと思いますし。ご自身では現在のUSトラップの流れをどう見られていますか?

うーん、いまはトゥーマッチに感じるね。もう構成がしっかりできあがってしまって。

- 近年は明確にルール化された感がありますね。

そうだね。ラップの作り方やサウンドが100%解明されちゃうとちょっとおもしろくない。

- サウスのテイストを取り入れた当時は、そこまで解明できていないものとして興味があった?

そうだね。あとは単純に“ダサっ!”みたいな、“バカだなぁ”みたいな感じかな(笑)。

- それこそサウスラップのジャケットを多く手がけたPen & Pixelのアートワークから感じられるけれん味がすべてを表していますよね。

禍々しさだったり、ケバケバしさね。当時好きだったのはやっぱりThree 6 Mafia。あとは彼らのレーベルのHypnotize MindsとかLil' Keke、Ghetto Mafiaとか。Cash MoneyとHypnotize Mindsのロゴがあったら絶対買ってたし、それ以外もとにかく買いまくってた(笑)。Pen & Pixelのジャケットのやつは間違いないよ。

で、その影響を作品にしてるラッパーは日本にはまだいなかったと思う。そんなの聴いてなかったでしょ、みんな。そういえば当時Virginからリリースしてたころだったんだけど、あのころのVirginはMaster Pがディールしてたからあのおびただしい量のNo Limit作品を全部もらえてたんだよね。でも、Three 6 Mafiaに比べてNo Limitのテイストはダサく感じちゃってオレはダメだったな(笑)。

- ハハハハ。ともあれ90年代後半のサウスヒップホップを起源にトラップが生まれ、その流れはいまやメインストリームとなっていますよね。ここ10年ほどのトラップミュージックの進化をTWIGYさんはどのように見られていたんでしょうか?

自分のなかで印象的だったのはA$AP Rockyが出てきたとき。音を聴いて南部のアーティストだと思ってたら“え、ニューヨークなの?”っていう。2000年ごろ、BENちゃん(BEN THE ACE)がニューヨークに住んでて、自分もよく行ってた時期があるんだけど、あのときのビルボードチャートの1位がBone Thugs-N-Harmonyで。BENちゃんは“もうなんとかしてよ”って言ってて(笑)。ニューヨークでは当時あのスタイルはやっぱりウィアードっていうか“うーん……”って感じだったんだよね。でも年を経てA$AP Rockyみたいなアーティストがニューヨークから生まれて、あのスタイルがメジャーになった。その感覚は不思議な感じだったな。で、さらにPop Smokeみたいなアーティストも出てきたりするし。トラップっていう音楽自体が浸透した結果だよね。

- トラップカルチャーが完全に血肉化されましたね。

で、その先にドリルが生まれて、いまはレイジだもんね。Playboi Cartiとか大好きだもん。

- 素晴らしいですよね。いま語ってもらった通り、USのビートやラップのムードが様変わりしていくなか、TWIGYさん自身のラップスタイルにはどういった変遷があったと思いますか?

自分の作るものにおいては、昔みたいな大きな進化はさせてないっていうのがある。ラップの技術的な側面というより、もっとメッセージのほうに重点を置くようになってると思う。その意味でいうと、ドリルやレイジってあくまでサウンド面での変化って部分が大きくて、じゃあメッセージの伝え方というところではどのくらい進化してるんだろうっていうのは考えてしまう。

- たしかに。もはやそういったトレンドは単純にトレンドとしてのみ消費されるし、良し悪しは別として、そもそも進化を前提としない音楽である気がします。

いまやKポップのアーティストだってあたりまえにラップするし、ジャニーズだってラップできるわけで、ラップって手法が音楽の普通のフォーマットになったっていうのもあるよね。

でも、オレのなかでのヒップホップはやっぱりブーンバップで、80年代後半のエレクトロの流れからのブーンバップ、年代でいったら97年ぐらいまでのものが血肉になってる。それはいまのひとが思うラップとは微妙に違うっていうか。ただオレの癖として、サウスの拍数を取り入れたり、3拍子でラップしたりとか、飽きちゃってずっとおなじことができないっていうのがあるよ。

結局、そういうことを実験してたのもブーンバップの拍数に飽きたからで。もちろんおなじことをずっと続けられるっていうのも才能で、それはそれでカッコいいんだけどさ。

- とはいえ自分がTWIGYさんに感じる軽やかさはそういった部分だと思いますね。

それはオレがトラックメイカーじゃないからだと思う。自分が作曲者ではないからこそ、柔軟に考えられるというか。

- TWIGYさんと近いタイミングでYOU THE ROCK★さんも11年ぶりのアルバムをリリースするなど、近年のベテランのラップアーティストの動きを見ていて、歳を重ねることのメリット、デメリットみたいな部分は気になっていて。ことヒップホップはユースミュージック的なことを言われたりもしますが、そういった部分に対してTWIGYさんはどのような意見があるのかなと。

メリットは経験値が高くなるから、その経験を音楽に変えられるということ。それで音楽を作って、メッセージを乗せられるってことも大いにあると思う。デメリットはなんだろうな。うーん……体力的な問題だけじゃないかな。

- 逆に言うと、体力的な部分さえクリアすれば、それ以外にあまり負荷は感じない?

そうだね。音楽だしね。たぶんヒップホップは年齢を気にせずできるものなんじゃないかなって思うな。ユースフルな音楽だって捉えられがちだけど、それでもRakimもBig Daddy Kaneもまだ現役でやってるしさ。最終的に年齢は関係ないんじゃないかな。

- TWIGYさんは若いアーティストとも積極的にリンクしていますが、若いヒップホップアーティストでTWIGYさんが気になっているのは?

パッと思い浮かぶのはYelladigos、LEX、Young Yujiro、NENE、あとは手前味噌だけどSYZZZY SYZZZAもヤバいと思う。ヒップホップってそのときそのときのピースでどれだけヤバいものを見せられるかっていう世界だと思うんだよね。その1ヴァースでマジで一気に逆転できる。NasだってMain Source“Live at the Barbeque”のあの1ヴァースだけで世界中がびっくりしたわけだし。それを見せられるヤツらがさっき挙げた面々かなって思う。

- これも余談ですが、ヒップホップ以外で最近はどんな音楽を聴いているんでしょう。

ヒップホップ以外か……iriは好きで聴いてるね。でも自分としては完全にヒップホップだと思って聴いてるかも。あとは藤井風とか中村佳穂、あとはハンバートハンバートや阿部芙蓉美も好きだね。みんな言葉をうまく歌に活かすアーティストだね。

- ある意味でラッパー的な脳の使い方で聴けるというか。

そうだね。意識はしてないけど、引っかかるなっていうアーティストはそういうひとたちが多いかな。

- ありがとうございます。アルバムの話題に戻りましょう。本作の制作においてご自身が到達したいポイントというか、具体的な目標などはあったんでしょうか?

いや、そういうことは考えてないと思う。いまの自分にとってはメッセージを語ることのほうが重要だから、ラップもシンプルな作り方をしてるし。なんなら聴き流しちゃえるような感じでもいいんだよね。でもよくよく聴いたら“これ、ヤバいな”みたいな。アルバムに収録されてる“#VEGAN GANG”なんかはそうなんだけど、すごくかんたんな、こどもが歌えるぐらいの言葉で作ろうって意識もあって。

- それこそここ数年の日本語ラップも言葉はどんどんシンプルな方向に向かっていってますね。

でも“シンプル”と“バカ”は違うんだよね(笑)。なにも考えてない“シンプル”じゃなくて、削ぎ落としてシンプルにする。それは単純に伝わりやすくするためなんだけど。

- “ILLMINATI”のプロデュースにはOLIVE OILさんが参加されていますね。TWIGYさんから見たOLIVE OILさんの印象はいかがですか?

プロフェッショナルでしょ。音を聴いただけで一発でOLIVE OILの音っていうのがわかるもんね。それはすごいことですよ。そういうひとは少ない。彼の音はダークで混乱してるんだけど美しいんだよね。

でもめっちゃ肉食なんだ(笑)。初対面は沖縄でライブやったときで、OLIVE OILもいっしょのイベントに呼ばれてて。おたがい作品のファンで意気投合したんだけど、いっしょにメシ食べに行ったら、もう豚肉のでっかいかたまりをガツガツ食べるわけ(笑)。オレはヴィーガンだから“すげえ肉食なんだな”と思って。

あと前にOLIVE OILの福岡の友達といっしょに彼の実家の島に行ったことがあったんだけど、福岡の友達が言うには“道を歩いてたら鳥が飛んできて、OLIVEさんがそれを掴んで羽根をむしって絞めて。で、その場でその鳥を焼きだしたんですよ。すごいおいしかったっすね”。

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- ハハハハハハハ!

すげえ生活してんなっていう(笑)。まぁそれは彼のおもしろい部分だけど、ひいき目なしで音楽アーティストとしてすごいと思ってる。福岡って土地は音楽ビジネスの仕組みがしっかりしてないところがある。演者はめちゃめちゃいるんだけど、それを成立させたり、後押しするところが少なくて。だから作品を出してもそれだけ、そこでしぼんじゃうってことが多々ある。

でも、OLIVE OILたちはそんな土地にも関わらず、制作はもちろん、イベントもしっかり打って満員にしてるんだよね。自分にはできないからすごく尊敬する。東京に出てこなくても別に大丈夫なんだ。アメリカ的な大きいスケールでものを見てるから、福岡にいようが東京にいようが変わらないんだろうね。

- 東京一極主義みたいなマインドがそもそもないんでしょうね。インディペンデントアーティストかくあるべし、というか。

オレ自身も福岡にいたときそういうやり方を狙ってたけど、なかなかうまくいかなかったよ。本当にすごい。

- “ILLMINATI”に客演で参加したSYZZZY SYZZZAさんとはもう長いお付き合いであると思いますが、彼のキャリアを近くで見ていてどのような変化を感じていますか?

すごく成長してると思う。ずっと作ってるしね。ただ、まだオレは彼をアンサングヒーローだと思ってて、いま以上に知られてもいいと思っていて。だから次の作品はオレのレーベルから出しませんかっていうアプローチをしてるところ。

- 楽しみです。それこそデビューのきっかけもTWIGYさんのフックアップですし、もう10年以上関係が続いているという。

成長期も反抗期も間近で見てるからね。18歳のころ、面と向かって“おまえよりオレのほうがカッコいい”って言われたもん(笑)。

- いちばん多感な時期だったでしょうし、その鼻っ柱の強さも魅力ですよね。

うん、全然それでいいと思う。

- “I TOLD YOU”のプロデュースで参加したMUROさんの魅力についても伺えれば。

MUROくんは……これはことあるごとに言ってるけど、ラップがしたくなるトラックを作るんだよ。しかもそれがラップとマッチするっていう。本当の意味でラップができるトラックを作ってくれるのはMUROくんしかいないなとは思ってる。

- そういった部分は長年見ていても変わらない?

そうだね。まったく変わらない。

- あとは先ほどから話に出てくるYelladigosからRIOさんも参加されてます。

RIOとは“DREAM”以外にも3、4曲いっしょに作ったんじゃないかな。お蔵入りになった曲もあるけどね。でもすごく信頼してるね。

- “DREAM”ではD.Oさんのヴァースも聴くことができますね。D.OさんはTWIGYさんから見てどういうラッパーでしょう。

おもしろいよ。弟子ではないけど、オレのレコーディングからなにから、全部見て学んだわけだから。最初はRINOの紹介で会って、あるときから急にスタジオに来て“弟子にしてください!”とか言いだして。RINOの後輩だから普通に考えたらRINOに弟子にしてもらったほうがいいじゃん? でもずっと“弟子にしてください!”なわけ。で、オレも1年以上“絶対ウソだろ! 信じない!”って言ってて(笑)。

でもずっと言ってくるからサイドMCとしてやってもらってさ。そのときはオレだけのD.Oだと思ってたら、(G.K.)MARYANとかRINOとかみんなのサイドMCやってて。“なんだよ! オマエ、オレのとこじゃないのかよ!”って(笑)。

- ハハハハハハ!

まぁでもそういう流れでずっとサイドMCでついてたんだけど、『リンカーン』に彼が出て、それが放送された直後の営業でライブやったら、オレよりD.Oのほうが歓声が上がるんだよね。“D.O出てきた!”みたいな。だからライブ前に音止めてひと通りお客に写真撮らせて、それが終わってからライブしたっていう。その日を境にD.Oは弟子を卒業させた(笑)。

- ハハハ。そうなりますよね。

テイストが強くなってきたし、練マザファッカーも個々のキャラクターがくっきりしてきたタイミングだったから、もう別でやろうってなったね。

- 脱線、失礼しました。ラストの“AMAYADORI”にはMacssyさんが参加していますね。どういった経緯で参加に至ったんでしょうか?

Macssyはもともと東京でDERELLAっていうラップグループをやってて。3人組のフィメールラップグループ。グループのときからおもしろいなと思って、こっちから押し売りでフィーチャリング参加したりして。その流れでライブをいっしょにやったりとか。で彼女は歌が歌えるから、ラップを休止してバンド形態でやりたいってときにコーラスをお願いして。そういった経緯で今回の参加も自然な流れという感じっすね。

- バンドセットでのライブも継続していますが、やはりいまだにパーマネントなバンドへの興味は失っていない?

やっぱりバンドでライブするのがいちばんいいんだよね。自分としては息が楽にできる感じがする。ターンテーブルやMPCで畳み掛けるタイプのライブも好きだけど、その時間をもう少しゆっくり体感したいなと。それはたぶん聴く側も体感速度が変わると思うんだよ。そういった効果をいちばん生み出せるのがバンドだったりするから。

- なるほどですね。ちなみにバンド形態でのアルバム制作なんかは……

それはね、もう考えてるんだよね。

- おお、それは楽しみです。そして10月1日には青山蜂で本作のリスニングパーティーが開催されます。どのようなイベントになりそうでしょうか?

まずYelladigosからPEAVISとDJ KENBEATを福岡から呼んでる。彼らはヤバいから、観てほしいね。それにオレが東京に戻っていっしょに曲を作ったVIKN、もう長い付き合いになるYOU THE ROCK★、DJにはQUIETSTORMとU-LEEってメンツだね。

この日はMIZUiROっていうブランドとコラボしたオレのレーベルのマーチャンダイズもリリースするし、オレもキーボードのRINKOさんとSYZZZYと3人でライブするので。この3人のセットはまだ模索中なんだけど、おもしろいものになるんじゃないかな。

- “リスニングパーティー”という名目ではありますが、濃密なイベントになりそうですね。さて『WAKING LIFE』以降の活動として、どのようなプランがありますか? いまやってみたいことや今後リリース予定のものなどあれば教えてください。

とりあえずライブをやりたいね。あとはちょっとしたツアーもやりたいなと思ってる。現状決まっているのは10月1日のリスニングパーティー、そして10月28日に渋谷clubasiaでバンドセットでのライブをやるのは決まってて。そういうのをやりつつ、制作に関してもアイデアがあるからそれを形にしていこうかと。あとはアパレルもスタートするし、そういった動きはSNSでチェックしてもらえれば、って感じですかね。

- 旺盛な今後の予定、各々楽しみにしております。今回はお話しいただきありがとうございました。

イベント情報
公 演:
TWIGY NEW ALBUM "WAKING LIFE" Listening Party

日 時:
2021年10月1日(金)17:00〜

会 場:
Aoyama HACHI

出 演:
Live / TWIGY, SYZZZY SYZZZA & RINKO, YOU THE ROCK☆, VIKN, PEAVIS + DJ KENBEAT
DJ / QUIETSTORM, DJ U-LEE

料 金:
通常チケット 2.500円/1drink
Ticket + CD 5.000円/1drink
Ticket + Tシャツ 5.500円/1drink
Ticket + CD + Tシャツ 8.800円/1drink

チケット購入:
https://twigy.zaiko.io/_item/342795

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【アルバム情報】
アーティスト:TWIGY
タイトル:WAKING LIFE
レーベル:GOD INK ENTERTAINMENT®

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