【プロに聞く】演劇関係者必見!② SNS&映像サブスクでの新しいファンとのつながり方|劇団アフリカ座
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【プロに聞く】演劇関係者必見!② SNS&映像サブスクでの新しいファンとのつながり方|劇団アフリカ座

こんにちは、ZAIKOブログ編集部です。

コロナショックにより劇場での公演が困難になるなどの大打撃を受けている演劇界。Zoomを使った新しいスタイルでの公演を行う劇団ノーミーツなども出てきてはいますが、多くの劇団などが依然として苦境に陥っています。
そんな中、昨年より劇場での無観客生配信公演に取り組み続けているのが劇団アフリカ座です。

前回の記事では、劇団アフリカ座座長の中山浩さん、同劇団のグループユニットu-you.company主宰の杉山夕さん、配信面でのサポートを行う(株)エクサインターナショナルさんに演劇をライブ配信する方法についてインタビューしました。

今回は、SNSを活用したファンとのコミュニケーションやプロモーション、配信コンテンツを活用するために現在取り組んでいる月額制映像サブスクリプションサービス「アフリカ座PLUS」などについて伺います。

コロナ禍で変わったSNSとの向き合い方

ZAIKO編集部:
アフリカ座さんは、TwitterやYouTubeなどのSNSで情報発信してファンとのコミュニケーションに積極的に取り組まれていますね。

中山:
そもそも舞台は生でやる物なんだから、宣伝もデジタルに頼るな、なんて言ってきましたけどね…。ネットで配信するんだから、SNSの事ももっと勉強しなきゃな、と思いましたよ。

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杉山:
実際コロナ禍以前は、劇場に来て見て欲しいということもあって、話のあらすじはもちろん、配役やビジュアルなども事前には公開していませんでした。公演に関する一切の情報は、舞台が千秋楽を迎えるまでSNSで公開することをさえ禁止して、“ネタバレ厳禁”を貫いていましたね。お客様の中にもネタバレを嫌う方も沢山いらっしゃいましたので(笑)

でも、コロナ禍になってから、中山から“SNSで積極的に発信して行こう!”という号令がかかりました。SNSわからないおっさんやおばさんは、若いやつに聞いて勉強しなさいと(笑)

若手の劇団員などはTikTokを投稿したり、私自身もTwitterやInstagram、音声SNSでの発信も行っています。

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中山:
こう考えて見ると、コロナ禍で時代が変わったように感じていますけど、遅かれ早かれこうなる時が来ていたのかもしれませんね。我々も時代に追い付かないと。

エクサインターナショナル:
配信だとリアル公演のように劇場のキャパの上限がない為に、より多くの人に見てもらえる可能性があります。ただ、そのためには初めて配信チケットを購入する人が購入に至るまでのきっかけを作ることがすごく重要です。そのきっかけを作るためにもSNSなどでコンテンツの情報を先出しするようなプロモーションが必要だと考えています。

杉山:
今では私たちからの発信だけでなく、配信を見ていただいた方がSNSで“#アフリカ座”を付けた投稿や似顔絵などのファンアートなどを投稿してくれることも増えてきました。

ZAIKO編集部:
SNSでのプロモーションに関して、チケットを販売する配信プラットフォーム(ZAIKO)への登録方法を解説した動画も公開されていますね。

杉山:
最初に配信プラットフォーム(ZAIKO)でチケットを販売した際に、購入方法がわからないという声が多数ありました。配信プラットフォームを使ったことがない人からすると最初に登録すること自体のハードルが思いのほか高く、それがネックとなってチケット購入をやめたという人が少なからずおられました。

だから、そこさえクリアできれば継続的にチケットを購入してもらえる流れができると考え、急遽、登録方法が簡単にわかる解説動画をYou Tubeで作成し、公開しました。

ZAIKO編集部:
スマホで撮影された動画ですが、十分に登録の仕方がわかりますよね。

中山:
今度、もっとちゃんとした動画を撮りなおしましょうかね(笑)

配信したコンテンツを有効活用するには?

ZAIKO編集部:
アフリカ座さんは、弊社の映像サブスクリプションサービス「ZAIKO LABO」を使って、過去の配信コンテンツなどが視聴できる月額制サービス「アフリカ座PLUS」を運営されています。こちらの詳細を教えてください。

杉山:
「アフリカ座PLUS」は、月額1,000円で劇団アフリカ座が過去に配信した公演作品のアーカイブ映像や限定公開インタビュー、稽古風景などのメイキング映像、スペシャル対談などが見られる映像サブスクリプションサービスです

ZAIKO編集部:
「アフリカ座PLUS」をはじめたきっかけは、何ですか?

杉山:
実は、「アフリカ座PLUS」をスタートさせたのは、配信などをサポートして頂いているエクサさんから提案頂いたのがきっかけです。

エクサインターナショナル:
ZAIKO LABOを活用した「アフリカ座PLUS」の提案のきっかけは、純粋にファンが喜ぶサブスクリプションサービスがあれば良いなと思ったことです。

アフリカ座さんが今後も配信公演を行っていく上では、ファンがチケット買いやすくする必要性を感じていました。チケットを購入する場合、その導線から外れてしまうと購入しにくい部分があると思いますが、サブスクリプションでZAIKOさんのアカウントが継続されていると購入しやすくなりますよね。

ZAIKO編集部:
なるほど!「アフリカ座PLUS」で公開しているコンテンツは、どなたが考えているのでしょうか?

杉山:
ファン目線でのアイデアをエクサさんから頂くことが多いですね。例えば、今年8月に限定公開していた『KAI OF THE TIGER』の同時視聴会について、イベント自体は私が考えたアイデアですが、それを「アフリカ座PLUS」で公開することを提案してくれたのはエクサさんです。

エクサインターナショナル:
ファン心理として、演者さんとの同時視聴会のような楽屋裏感のあるものって、映像でも絶対に見たいんです。『KAI OF THE TIGER』の同時視聴会も舞台の千秋楽が終わって、その裏話が聞ける機会はファンにとっては貴重な体験。だからこそ、その映像を参加した人だけしか見られないのはもったいないし、ファン向けのサブスクリプションサービスで見られるのはすごく良いなと思いました。
映像作品のDVDなどでも舞台裏が見られるコンテンツが特典としてパッケージされていたように、ファンからはニーズの高いものですよね。

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「アフリカ座PLUS」では、公演までの稽古やリハーサルなど舞台裏映像もコンテンツ化して配信している。

杉山:
「アフリカ座PLUS」をはじめてから、お客様が舞台裏などのコンテンツも喜んで観てくれるということに改めて気づきましたね。公演の場当たり(役者の立ち位置や音響・照明などを確認する作業)やメイキングなども限定コンテンツとして公開しています。それまでは、舞台の本番を迎えるために毎回やっていることだから、わざわざファン向けにコンテンツとして公開するという発想はありませんでした。

中山:
僕らが芝居を始めた時は、稽古など舞台の裏側は絶対に表に出してはいけないし、出さないことがかっこいいという認識でした。時代が変わったという印象がありますね。これからは古い考え方のままだと今の時代に求められているものを見逃してしまうと改めて感じています。

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ファンに様々な選択肢を提示していく

ZAIKO編集部:
「アフリカ座PLUS」を今後はどのように展開していく予定でしょうか?

エクサインターナショナル:
ファンに長く愛されるように続いて欲しいですね。「アフリカ座PLUS」は、配信で公演をするたびにコンテンツがどんどん溜まっていくので、何年後かにはものすごい価値が生まれると考えています。また、「ZAIKO LABO」だとサーバーに格納できる動画容量を気にする必要もなく、ZAIKOさんで配信したコンテンツのデータを「アフリカ座PLUS」(ZAIKO LABO)にアーカイブしていけるので便利ですね。

それと今後は日本語で字幕をつけた動画も公開していく予定で、将来的にはそれをそれぞれの言語に翻訳することで海外の方々にも作品を見ていただき、アフリカ座のファンになって頂きたいですね。

杉山:
字幕に関しては海外展開に限らず、聴覚障がいがある方でも舞台を楽しんでもらえると思いますし、そういったことも配信だからこそできることだとはじめて気がつきました。

中山:
劇場でリアルに見るのも、配信で見るのもどっちも良い。作品の舞台裏を観るのも、観ないのもどっちも良い。これからはひとつの方法にこだわるのではなく、お客様に対して選択肢があることを提示していくことが必要な時代です。この点を踏まえて、エンターテイメントを作る私たちも柔軟に対応していかないと、ビジネスになっていかないし、生き残っていくのは難しいと思います。

ビジネスとして演劇を捉える必要性

ZAIKO編集部:
最後に、今後の展望についてお聞かせください。

杉山:
私は演劇をやるために地方から上京してきたこともあって、いつか地方で公演をやりたいと思っていました。ただ、地方公演をする場合、その土地のお客様を集めるのは簡単ではありませんでした。でも、今なら配信を通じて地方に私たちのファンを作ることができます。さらに、ZAIKOの購入データを見れば、どこに住む何歳の人がチケットを買ってくれているかもすぐにわかります。例えば、ある地方でチケットが数百枚売れたということがわかれば、その土地で実際に有観客で公演することも不可能ではありません。

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ZAIKOのCRM(管理ツール)のサンプル画面。個人情報を除くユーザーデータを閲覧でき、公演の告知メールなどを配信することもできる。

私たちが一つのモデルケースを作れれば、様々な地方劇場さんや演劇関係者とも手を組みやすくなるだろうし、そうなれば地方で演劇をやりたくてもできない人が活動できる道も開けると思います。コロナ収束後にはそういった環境を作る意味でも、地方公演に挑戦してみたいですね。

また、直近では、9月29日(水)~10月3日(日)に第20回本公演 『KEIJI』を行います。この記事を読んで少しでも興味を持って頂いたら、ぜひ配信を観て頂きたいです!

中山:
アフリカ座として、コロナ禍を無事に乗り越えることができたら、これまでの配信への取り組みをさらに前進させたいですね。具体的には、コロナ前の2倍の期間、劇場を借りて、有観客と配信専用、両方の公演をやりたいです。その公演がビジネスとして成立すれば、コロナで苦境に陥ってしまった劇場や舞台関係者などの支えや演劇業界がうまく回っていく一助になると考えています。

今、強く感じていることは、お金を頂きプロとして芝居を行う以上は、ビジネスとして成立できる作品を作る必要があるということです。この点を考えないと演劇がエンターテイメント作品として面白くならないし、演劇界自体が生き延びていくことすら難しいと思っています。ですので、コロナ禍を経たあとに演劇に関わる人間は芝居を演じることだけで満足するのではなく、より広い視点でビジネスとして演劇を捉える必要性があります。

アフリカ座の座員にも、“芝居だけじゃなくてビジネスを学べ! プロとして芝居をやっていけ!”と言っています。ビジネスとして成立し、稼げる演劇・エンターテイメントを本気で作り上げていきたいと考えています。

エクサインターナショナル:
我々は仕事として1人のファンとして、弊社スタッフ皆で協力しながら、アフリカ座さんをこれからもサポートしていきたいと思います。ぜひ、アフリカ座の配信をご覧ください。

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ZAIKO LABO(主催者向け映像サブスクリプション)

「ZAIKO LABO」は、アーティスト/イベント主催者が、独自のサブスクリプション型のデジタルプラットフォームを簡単に運営することができるサービスです。

「ZAIKO LABO」を利用すると、自分だけのデジタルプラットフォームを持つことができ、ファンに向けて映像を中心とした様々なコンテンツを直接届けることができます。

サブスクリプションの料金設定や配信するコンテンツは、自身で自由に設定でき、過去のライブ映像や舞台裏など今まで二次収益化がかなわなかったオリジナル映像コンテンツのマネタイズが可能になり、 アーティスト/イベント主催者による直接的なファンマーケティングが行えます。




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