【プロに聞く】ライブハウス関係者必見! ライブハウスと配信イベントの関係性とは!? |新宿ロフト
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【プロに聞く】ライブハウス関係者必見! ライブハウスと配信イベントの関係性とは!? |新宿ロフト

2020年3月の緊急事態宣言直前、地方のライブハウスでのクラスター発生によって起きたライブハウスバッシングで、ライブやイベントが軒並み中止。緊急事態宣言下では観客を入れての公演を打つことも出来ず、コロナ禍で窮地に立たされてしまったライブハウス業界。そんな中、どこよりも早く配信イベントを本格導入し、後続する全国のライブハウスを牽引してきたのが、歌舞伎町にある老舗ライブハウス・新宿LOFTを始め、現在10店舗の系列店を有するロフト・プロジェクト

今回はロフトプロジェクト前川誠さんLOFTレコード丸山恵理さんに、ライブハウスと配信イベントの関係性について、お話を聞きました。

取材:フジジュン

どこよりも早く、配信ライブをスタート出来た理由

- 昨年春、新型コロナウイルスの流行で、有観客でのライブ開催が難しくなっていく中、ライブハウスでも配信ライブを取り入れていくようになっていきますが。ロフト・プロジェクトさんはオンラインの導入が早かったですよね?

前川:
昨年の3月の頭にはすでに配信ライブをやってるので、早かったと思います。元々、十数年前に第一次オンライン・ライブブームみたいなのがあって。ニコ生やUstreamが流行ってという時に、配信を頑張ろうとしたことがあって。主にトークライブだったんですけど、色々と試した過去があったので、その時になんとなくノウハウが出来ていて。今回、お客さんが入れられなくなって、「どうしよう?」となった時も、動き出すのは早かったと思います。

- ゼロからのスタートではなかったから、すぐに始められた?

前川:
さすがに十数年経っちゃってるので、機材は全部アップデートしなきゃいけないし、古い知識しか無かったので大変ではあったんですが。他のライブハウスさんと比べた時、スタートラインは少しだけ前にあったと思います。なので、配信を始めようと思った時もスムーズにはいかず、手探りで組み立てていくという感じだったんですけど。「このやり方で、今までの本数をこなすのは難しいな」という話になりまして。チケット販売を代行してくれる“チケット販売サービス”を探している中で、ZAIKOさんと出会ったんです。

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- 配信ライブを始めようと決めた、昨年3月はどんな状況でした?

前川:
主催者側が「この状況でライブは出来ない」と判断し始めて、イベントのキャンセルが相次いで。このままだとヤバイという雰囲気にはなってました。

丸山:
みんなの中に「この状況でイベントをやっていいのか?」みたいな空気があったんですが。その中でも意欲的にやろうとしてくれる方が、「だったらオンラインでやろう!」と言ってくれて。最初は「やっぱりライブは生だろう」と抵抗のある人も多かったし、スタッフにも抵抗のある中でやってる人が多かったと思うんです。スタッフにしてみれば、お客さんもいない中でライブをしてくれてる演者さんに、どうサポートしたらいいんだろう? ということも分からない。なので前例も無い中、本当に手探りでイベントを作っていったんですが。照明だったりPAだったり、現場をよく知ってるスタッフだからこそ、どうしたら最善で作れるか?と見極めるのは早くて。だんだんとライブハウスならではの配信が作れていったのは、ウチの強みでしたね。

- 配信ライブを始めようと考えて、チケット販売サービスを探してから、3月に実施するまではどれくらいのスパンだったんですか?

前川:
一番最初のイベントは、決定してから1週間くらいでした(笑)。ウチが他のライブハウスさんと違うところは、トーク・ライブハウスが6件あることで。トークライブってラジオみたいなものなので、オンラインとの相性もすごく良い。演者さんもオンラインへの抵抗があまり無くて、無観客という環境にも理解があったので、決定から実行までは早かったですね。 いま考えるとゾッとしますけど、最初は機材も無いので1カメで回してました(笑)。

- ロフト・プロジェクトは音楽とトークと合わせて10店舗を有していますが、配信イベントは全店舗で一気に導入したんですか?

前川:
はい。どの店でも出来るようにしようというのは最初からテーマとしてありました。

丸山:
最初に稼働し始めた頃は、他のライブハウスもそこまで配信を始めていなかったんですけど。夏に向けて一斉に導入し始めたら、いままで簡単に手に入った機材もなかなか手に入らなくなって。各店舗で機材を使い回してという感じで大変でした(笑)。現在では各店舗に機材が揃っていて、配信が出来るスタッフが常備している状況なのですが。そこも各店のスタッフが元々ライブハウスで働いていて、イベント制作が好きというのが入り口にあって。普段からライブ映像をすごく見ていたりして、配信でどんなことがしたいとか、自分が見たい画があるので、すごく助かっていて。プロの方に劣る点は多々あると思うんですけど、どの店舗も臨場感のあるライブハウスらしい画が作れてると思います。アルバイトの子にカメラをお願いしても、素人なのに全然イケる感じで撮れちゃったり。映像を見ているうちに興味を持って、率先してやってくれる人が増えたりしているんです。

- 技術や知識で足りない分を、好きという気持ちでカバー出来ていると。素晴らしいです!

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ロフト・プロジェクトがZAIKOを選んだ理由とは?

- そんな中、配信プラットフォームにZAIKOを選んだ理由は?

丸山:
配信ライブの有料化というところで、手数料などの兼ね合いもある中で色々探してる中、知り合いにご紹介いただいたのがZAIKOさんでした。そこで話を聞いてみたら、操作や設定の自由度がすごく高かったり、チケットが即日発行出来るという利便性もあることを知って。ウチは「出演者が決まった、よし動こう!」みたいな行動力のある人が多いので、すごく魅力でした。当時、ZAIKOさんもWeb配信を始めてそんなに経っていない頃で、一緒に作り上げていく感があったのも良かったし。ウチでトラブルがあった時も親身になって対応して下さって、すごくありがたかったです。

- 現在、ロフト・プロジェクトで配信プラットフォームとして使っているのは、ZAIKOのみですか?

丸山:
正直、色んなコンテンツを使ってて、それぞれに特化したコンテンツをイベントごとに使っている感じです。例えばトークでは、YouTubeやツイキャスを使ったりしているんですけど。音楽ライブはZAIKOが多かったり。

- これまで実施したイベントのリストを見ると、ZAIKOを使用したプロジェクトだけで、昨年の3月から500を超えるイベントがありますよね?

前川:
グループでいうと一ヶ月に250くらい配信をやってるので、それでも一部なんです(笑)。音質や画質が良いというところでは、ZAIKOさんが突出しているので。音楽ライブはZAIKOさんがメインでやっています。トークライブは画質にこだわらず気軽に話が聴けて、コメントや投げ銭のエフェクトもあるツイキャスがメインとか。そんな使い分けをしています。

- ZAIKOを使用してすごく便利だったとか、有益だった機能はありましたか?

丸山:
やっぱり、こちらで設定を簡単に操作出来ることですね。オンラインならではのトラブルが今も頻繁に起きるので、そういう時も柔軟な対応が出来るのが便利です。サポート体制もしっかり出来ていて、本当に困った時は連絡すれば、すぐに対応して下さって。例えば、イベントが急遽延期や中止になった時、販売期間や時間を変えてというのをこちらでパッと操作して、ZAIKOさんには事後報告でフォローしていただくとか、臨機応変に対応して下さったり。途中で止まったり、配信出来てると思ったら視聴者が見れてなかったり、音が出てなかったりということは、いくらでもあって(笑)。慣れてきたとはいえ、まだまだ分からないことだらけなので、ZAIKOさんのサポートにとても助けられています。

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- そんなご苦労の中でも、月に250本の配信を続けられている理由って?

前川:
現場のスタッフが、心折れずに頑張ってくれているからだと思います。ロフトグループはどの店も「正月三が日以外はイベントを打たなきゃいけない」という決まりがあって。数を打つのには慣れていたというか、そういうもんだという前提で動いていたし。イベントが組めない時期でも諦めずに頑張った結果が、いまに至っていると思ってます。

丸山:
あとは「やりましょう!」と快く言ってくれた、演者さんがいてくれたからこそ本数も増えたし、それを観て「面白そうだからやってみよう」と言ってくれる人も増えたと思っていて。「この状況下で、どんな面白いことが出来るか?」という力が試される中、演者さんの協力もあったからこそ、やってこれたと思います。「ロフトだから、やってみようか」って言ってくれる方が多かったのもありがたかったですね。

- 配信ライブのメリット、デメリットも聞かせていただけますか?

前川:
メリットは当たり前かも知れないですけど、キャパの上限が無いこと。あとは遠方の方に届けられることですね。ハッとさせられたのが、「子育て期間で長らくイベントから離れてたけど、配信だったら子育ての合間に見れて嬉しいです」というコメントで。何らかの事情でライブハウスから足が遠のいていた人にも届けられるのは、配信ならではだなと思いました。

丸山:
リアルライブに来れる中でも、「生で観るか、配信で観るか?」という選択肢が出来たこともすごく良かったと思います。ライブハウスに行きたいけど、行けない事情を抱えた人も少なからずいて。そういう方に配信で観るという選択があるのは、すごく良いですね。仕事の都合で行けない人が家に帰ってから配信で気軽に観れたり、アーカイブで後から見れるというのは、新しいコンテンツとして良いなと思います。

前川:
“アーカイブ”って、ライブハウスには無かった概念だからね(笑)。生配信が終わった後でも、繰り返し見れるっていうのはすごく新しいですよね。

- コロナ禍で配信する側も観る側も環境が整って。有観客のライブが普通に開催出来るようになっても、遠方の方や時間の都合で観れない人は配信ライブを上手く利用していくでしょうね。

距離感が重要なトークライブは配信がベスト

- トークライブがオンラインと親和性が高いというお話もすごく納得出来て。東京の地下の密室でひっそり行われているトークライブを、地方に住んでる人も一人自宅で楽しめるというのがすごく贅沢だと思います。

前川:
トークライブは反響も大きいし、配信をすることですごく伸びました。今まで100人ちょっとのお客さんの前でやってたライブが、配信だと1,000人規模のお客さんを相手に出来るようになるというのは、なかなか凄い経験だったと思います。トークライブは距離感が重要で、あまり広いところでやっても面白くない。そう考えると、配信という形がベストな気もします。

丸山:
最初に配信を始めたのがトークライブだったんですけど、思った以上の反響と、持続性の強さに驚いて。見たかったけど見れなかった人に届くことが分かったし、状況が変わっていく中でもトークライブは変わらず続けていけると思ていて。生と併用してやっても、良い形での発信が出来ると思います。

- 場所を選ばず観てもらえることもメリットですが、海外から配信ライブを観てくれるお客さんもいらっしゃるんですか?

丸山:
はい。国で言うと韓国や台湾の方が多いんですが、海外ライブをしてるアーティストの購入者履歴を見ると、これまでツアーで訪れた国の人が購入してくれてるのが分かったり。購入者の履歴が細かく見れるのもZAIKOさんの利点ですね。海外以外も全国でツアーを回っているバンドが、「この地方の購入者が多いから、次のツアーはここに行こう」みたいな感じで参考にすることもあったりして。

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- 今後の活動の指針にもなるんですね。配信のデメリットはいかがですか?

前川:
色んなお客さんの問い合わせに対応する中で気付いたデメリットは、「配信ライブはPCやスマホが無いと観れない」ということ。それってライブハウスの理念と違って、ライブハウスはそこに行けば絶対観れるんです。我々はチケット代とドリンク代さえ握りしめて来てくれれば、どんな人でも観れる最高のエンタテイメントを日々、提供していたはずなので「ライブハウスと配信は違う戦場なんだな」というのを実感しました。

丸山:
私もライブハウスで働く人間として、配信で色んな機能やサービスが整っても、生には絶対敵わないと思っているし。やっぱりライブハウスに来て見てもらいたいと思っています。それでも配信を続けるのであれば、生にどれだけ寄せていけるのか?というのを突き詰めていきたくて。ライブハウスの臨場感であったり、作り手の観せたい画であったりをしっかり魅せて。観た人に「ライブハウスに行きたいな」と思わせて、またライブハウスにも来て貰えることを願ってます。

- そんなメリット、デメリットも理解した上で、今後も配信イベントを行っていくと思いますが。今後のイベントで取り組んでいきたいことは?

前川:
やはり、なるべく生の良さが伝わるオンラインをやっていかないと、ライブハウスが配信ライブのスタジオになってしまう恐れがあるので。それくらいですかね。トークライブだと、よく会場にいる人だけの時間、配信で見てる人だけの時間を作るというのを設けているいるんですけど。会場にいる人を優遇するみたいなやり方が、いまのところ多かったりして。それは今後も続けていくと思います。あとはカメラのアングルとか、技術力を高めていくことで、さらに臨場感が出せればと思うんですけど。

丸山:
カメラマンもスイッチャーも自前で、始めたばかりの時は寄せ集めのスタッフでやっていて、「音楽配信班」として稼働してたのも照明の子たちだったんですが。現場を見る目があるので、スイッチングとかもすごく上手で問題なくやれて。すごく嬉しかったのは、全部外注の方が配信で入られた時、プロの方に「照明の方が配信に寄せてやってくれるから、すごくやりやすい」と言っていただいたことで。自信にもなったし、強みが出来たと思ったんです。

- 今後取り組んでいきたいことというより、配信の技術や勘は日々のライブで常に鍛え上げられて、ブラッシュアップされているんですね。

前川:
今後も状況もどうなるか分からないですから。状況に合わせてその都度、対応していくのがコロナ禍なんじゃないかと思うし。それで今まで結構、痛い目にも遭ってきたので。そろそろ解消されないかな? と思いながら、楽観視だけはしないように。どんな状況にも対応出来る体制を整えています。

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ライブだけでない+αに配信の未来がある

- これまで行った配信イベントで、特に印象に残ってるイベントは?

前川:
いまも定期的に続けていただいてる、『ヒルカラナンデス』というダースレイダーさんとプチ鹿島さんの時事ネタ放談イベントなんですけど。元々、YouTubeで無料でやっていたのを有料でやり始めて。お客さんの支持も厚いですし、なにより面白いんです。それを定期的に続けていただいてるのはありがたいですし、印象深いですね。噂が噂を呼んで、オンラインならではの広がり方をしていて。継続してかなり大勢の方に見ていただけている人気イベントです。

丸山:
私はイベントじゃないんですけど。ZAIKOさんとの思い出と言ったら、去年のGWに起きた大きなトラブルですね。GWで色んなイベントが重なって、全店舗から配信をやっていた時、その全ての配信が止まってしまうトラブルがあって。配信は出来ない、明日もイベントが満載、昨日のイベントのアーカイブも出さなきゃいけないというところで、「どうしたらいいんだろう!?」と困っている時、ZAIKOさんに手厚くサポートしていただいて。なんとか事なきを得ることが出来て、本当にありがたかったというのが思い出ですね。

- これからお客さんに提供していきたいこと、その中でZAIKOの機能をもっと活用したいことはありますか?

丸山:
新機能というところだと、現場とオンラインの融合ってところで、会場チケットと配信チケットのセット売りが出来たら良いなと思います。セットで買うと割引になるチケットを購入していただいて。生でライブを観て、翌日には配信でアーカイブが観れるとかだったら、リアルとオンラインの融合が出来てすごく良いかな? と思います。

前川:
スマホやPCがなくても、コンビニで配信イベントを買えるようになったらいいですね。専用端末とかどうですかね? 端末をレンタルして、観たら返すみたいなことが出来たら、スマホやPCが無くても観覧できますよね(笑)。

- では最後に、厳しい時代を共に闘う全国のライブハウスに向けて。ロフトさんのコロナ禍での奮闘記を読むだけでも、たくさんのヒントがあると思いますが、共にエンタメシーンを盛り上げようと奮闘している方々へのメッセージやアドバイスを下さい。

丸山:
現在も困ってるというところは、ウチも一緒です。ただ厳しい状況でも卑屈にならず、止まらず動こうという力があったからこそ、現在があると思っていて。結局、大事なのは諦めないことだと思います。お互い頑張りましょう。

前川:
ライブをそのまま配信するだけではない、配信の新しい使い方を考えていくと良いのでは? と思います。例えばですけど、ライブは配信ナシでやって。打ち上げの様子だけを500円とかの安いチケットで、トークライブ的な感覚で売る。以前はお客さんも混ざって大人数で打ち上げというのがあったけど、いまはそれが難しいので。だったらメンバーだけが集まって、アフタートークをしているのを配信で買って、ライブを観ていたお客さんにも観ていただくとか。+αの使い方を考えていければ、配信の未来があるのかな?と思います。まだまだキツイ時期が続きますけど、一緒に頑張りましょう!

ロフトプロジェクトが配信のお手伝いをいたします!
全国で10店舗のライブハウス/トークライブハウスを運営するロフトプロジェクトでは、2020年3月以降、月平均250本前後の配信イベントをすべて自社でオペレートして参りました。

バンド演奏、弾き語り、トークライブ、お笑いネタライブなど様々なジャンルに対応してきたノウハウを活かして、弊社の配信チームがロフト以外の会場での配信をお手伝いさせていただきます。 ご用意いただくものはインターネット環境(有線LAN)のみ。
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